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「横雲」のやまとうた
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:題詠blog2013( 102 )
完走報告(横雲)
2013年02月27日
何とか完走いたしました。ありがとうございます。 今年も歌物語になるように...
100:止(横雲)
2013年02月27日
五月雨の止むも止まれぬ忍ぶ恋忘らるる身のよにふりぬべし
099:文(横雲)
2013年02月27日
曇り夜の恋路に惑ふ隠し文かつ恨みてぞうきになかるる
098:濁(横雲)
2013年02月27日
濁り江に澄むこと難(かた)き影ぬれてふりまさるらむ五月雨るる夜
097:証(横雲)
2013年02月27日
恨まれて証しを立つるうたかたのうき身ぞ哀しひとり泣かるる
096:季節(横雲)
2013年02月27日
誓へども季節外れに咲く花を帰り狂ふといふも更なり
095:例(横雲)
2013年02月27日
浮き橋の間覚束なきは世の例(ためし)一夜限りと重ぬる夜も
094:衆(横雲)
2013年02月27日
吾もまた縁なき衆生(しゅじょう)と見捨つらるまつもかひなくふけゆけるかな
093:ドア(横雲)
2013年02月27日
女(め)の数多(あまた)ドアツードアの君なればそねむかひなく思ひねにな
092:局(横雲)
2013年02月27日
ひたすらに破局に向かふ心地せり逢ふは限りと夜ごと誓へど
091:鯨(横雲)
2013年02月27日
逢えばまた鯨波寄せ来る如くして一夜限りの身をゆだぬかな
090:唯(横雲)
2013年02月27日
泡沫(うたかた)の唯(ただ)一途には非ざるも消えてはかなく離(か)るれば恋し
089:出口(横雲)
2013年02月27日
夢といへ己が要らざる差し出口数ならぬ身は忘れ果つべし
088:弱(横雲)
2013年02月27日
手弱女の恋ふる心の揺れにけり夢に見えつる君つれなくも
087:餅(横雲)
2013年02月27日
餅花の何華やぎて女正月ふるすばかりの音に鳴けるかな
086:ぼんやり(横雲)
2013年02月27日
二人してぼんやり過ごす年の明け寡婦めく母の老いゆくをみる
085:歯(横雲)
2013年02月27日
お飾りの歯朶青々と艶あれど恨みのしろく重ぬべきかな
084:左(横雲)
2013年02月27日
春風に寄り添ひ居れば夢に見つ左扇を歓べる日を
083:霞(横雲)
2013年02月27日
われがなほ折らまほしきは八重霞薄き衣になりし君はも
082:柔(横雲)
2013年02月27日
山吹の止む時もなく柔肌を八重につつむも実を探りくる
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