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「横雲」のやまとうた


by asitanokumo
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題詠blog2011の百首一挙掲載

「題詠blog2011」の私の百首の並び順を編集しなおして掲載しておきます。
歌の後の三桁の数字がお題とその順でした。

1たまさかに出会いし定め慈しみ君が手をとり登る山坂004:まさか
2山間(やまあひ)の谷に迫りて山桜人知れずこそ愛しかるらめ093:迫
3三味の音に惹かれて雨の春の街そぞろ歩けば人の恋しき098:味
4春の宵左褄取る女居て花弁散らす三味の音哀し096:取
5現れて又立ち去れる幻の花の如くに幻の女(ひと)020:幻
6病みてなほ神の護(ちは)へる身にあれば再び逢はむ人を恋せり044:護
7出逢ひしは何に譬えむ奇中の奇跡を辿りて想ひの深し033:奇跡
8文に名を平出するは尊びて切なく想ふ公式令(くしきりやう)なり029:公式
9大塔の裳層(もこし)を濡らす春の雨髪しなやかに愁ひ深めり019:層
10などてかく思ひそめけむ澪標(みをつくし)夕さりつ方(かた)法(のり)の声聴く049:方法
11恋といふ身のうらに寄る虚貝(うつせがい)むなしきからを幾夜拾はむ 055:虚
12池の辺に小舟漕ぎ出で蓮の花分け行く夕べ酔ひの仄かに051:漕
13間男の上手き手結(てつがひ)婚(くな)ぐるに色艶増して去る出会い茶屋080:結婚
14嫌(きら)いとも言へず竦(すく)みてとりあへず抱(いだ)かれてみし春の朧夜015:とりあえず
15情けをも丼勘定といふ君の涙のあとに心震はす054:丼
16花蜂の飛び交ふ苑に咲く花の蜜に魅かるる心地して駆く023:蜂
17成就せる恋もありしが許されぬ成らずの森の恋も哀しき089:成
18掃墨(はいずみ)を白粉(はふに)と紛(まが)ふ女居て笑ひし後に吾(あ)を顧みし034:掃
19電(いなづま)に竹美しき影見せて吾が思ふ人面影に立つ031:電
20忍ぶるに身を細らする想ひかな雪間を分けていつや君来む003:細
21そもやそもそもじを恋ふも夢ならば浮名立たぬと契る春の夜090:そもそも
22白梅の散りかかりたる朱唇佛手合わす君に梅散りかかる075:朱
23舞ひ終えてフルーツカクテル手に笑みし眼下の夜景春雨に濡る085:フルーツ
24射干玉(ぬばたま)の髪を洗ひて君待てば雲居を出でし月輝けり021:洗
25耕せる畑に春の陽(ひ)満ち溢る汝(な)が待つ庵(いほ)に心浮き立ち007:耕
26逢えばとて矢庭に抱かれ息詰めし身を貫ける深き悦び039:庭
27夕されば生きるも死ぬも万有無為渾沌にして身を擲(なげう)ちし061:有無
28花陰に河豚提灯を灯しけり透けて涼しき相触るる宵066:豚
29花びらの浮かべる朝の菊の酒少し乱れて女澄みたり050:酒
30歌に酔ひ恋に迷ひて行く末の前途遼遠慮(おもんばか)れり095:遠慮
31遠山の雪はや消えて下草は春の準備(いそぎ)にかすか湿りて018:準備
32晩き朝けだるき春の雨降れば閉ざせる庭に苔匂ひ立つ087:閉
33目出度くも幸ひ木てふ粥杖を汝が腰に当つ今朝の喜び002:幸
34君は今咲ける花こそ愛(め)でたらめ吾が顔(かむばせ)も月に照り映ゆ022:でたらめ
35抱かれて恋の口説(くぜち)に拗ねて泣く月も朧に春の夜更くる028:説
36この夜を死なんばかりに抱(いだ)かひて絡み放さぬ汝が身の燃ゆる038:抱
37抱かれる身の芯に熱籠り居て疼く心の匂ひ立ちけり052:芯
38逢ふ毎に深まりゆくが怖きかな情けも肉も熱く燃ゆれば097:毎
39酌下手の床下手のとも愚痴垂れて拗ねて甘えし人の手払ふ008:下手
40抱かれて燃えたる後の貴(あて)やかに染まりし肌に衣纏へり086:貴
41黄生絹(きすずし)の衣(ころも)に解ける黒髪の乱るる今朝(けさ)ぞ紅のもの憂き016:絹
42束ね髪放てば燃ゆる秋の色身は菊の香に抱(いだ)かれてをり 048:束
43風涼し朧月夜の真帆片帆波に抱かれ揺れ惑う身に058:帆
44とりどりに雑木紅葉の色づけり君に染まれるわが身も愛し079:雑
45星流る空の下にて抱かるる天駆ける馬身の内に居て010:駆
46望月の一夜を通し照り映えて思ひ残さぬ朝の横雲014:残
47湧き出づる言の葉君に捧ぐれば恋ひ初めしころ蘇るかな088:湧
48乞ひ債(はた)る恋の言の葉身に重く眼(まなこ)閉じたり雪の降り積む091:債
49汝(な)が心移るばかりの故由(ゆゑよし)を幽かに見せて俯きて居る013:故
50吾が胸に埋むるままのミステリー絡まる糸の解くに術(すべ)無く025:ミステリー
51つれなくもあはれといひて臥せ居ればひたと寄せ来る春の潮騒059:騒
52連れ立ちて寺町を行く春の宵憾みの裾を翻す風032:町
53花と咲き濡るる羽衣返しなば浦風に和しなれは何処(いづこ)へ065:羽
54殊更に幼稚なる嘘重ねるは見透かされたき甘える心045:幼稚
55髪撫づる君の知らざる若き日の髫髪少女(うないおとめ)の姿愛ほし005:姿
56寒紅に美しき嘘隠しつつ髪結い直す月高き宵009:寒
57振向けば暑(あつ)れて君の間遠なる日々過ぎてゆき秋ぞ来にける036:暑
58寝もやらず奏でられたる身を厭ひ髪の乱れにおもひみだるる046:奏
59髪おろし眼(まなこ)を閉じて態(わざ)とめく甘ゆる仕草なすほどに憂し047:態
60のど赤きおやつばくらめ一夜(ひとよ)居し肌(はだへ)に紅き花びら残る064:おやつ
61花の雨しとど濡らせる宵なれば朽ちたる花の汚きを摘む072:汚
62卵抱く鳥の如くに身を折りて哀しみを抱き揺りかごとなる078:卵
63夏至の夜の枕に長き髪置きて今日と思ひつ出逢ひし雨夜042:至
64夏の夜の叩く水鶏(くひな)に驚きて月の入れるに恋ひてなくなり027:水
65裏切りの支離滅裂の言い訳に流す涙の枯れ果てし夜094:裂
66遅き日のうららに暮れて黒髪の長きをかこち眺む望月030:遅
67忘られぬ思ひ出ひとつ汝(な)が舌の完骨(みみせせ)に這う甘き感触100:完
68裏切りに抜けば玉散る氷の刃怒る言の葉身を切り刻む074:刃
69別るる日ゲームの如く語らひて涙隠せる君の横顔011:ゲーム
70花散れば偲ぶ心のたはるるも狂者となれず狂ほしきかな077:狂
71艶やかに無為自然なる生き方を倣いたき日の花は散りけり073:自然
72世之介の夢の続きの女護が島何処と知れず虹に包まる070:介
73恩を謝し怨みの数を忘れたく別れし君の文を燃やせり024:謝
74失へる時を求めて彷徨(さまよ)ひてなほ面影に立つ夕月夜(ゆふづくよ)017:失
75別れしに夜な夜なうらみ悶えたる呻きし声の知る由も無し053:なう
76一人居の嘆きをば知り月待てば時ぞともなく夜直鳥(ほととぎす)鳴く060:直
77購いし京の土産の夫婦箸誰と使はむ当てもなき宵069:箸
78別れしも嘆かふるてふ伝言(つてこと)に迷ひて露も置き所無く040:伝
79別れしに思いの丈を詠ひたる言の葉の数幾つ拾いひぬ063:丈
80喩ふれば人居ぬ島へ配流の身便り一つのこぬか雨降る081:配
81手枕の袖濡らける罪深き言の葉さへも今は懐かし035:罪
82未練なり綺麗さっぱり忘れしに嘆きの跡の傷も癒えしに041:さっぱり
83福寿草咲きて嫁ぎし冬の日を想ひ出でたり去りし日遠く043:寿
84想い出づ二人並びてローレライバルコンに居て聞きたりし日よ057:ライバル
85愛念を失せしに胸に消え残る恋の記念(かたみ)の歌の数々092:念
86名残月プロポーズてふ言葉なく別るる人ぞ忘らるまじき037:ポーズ
87道ならぬ恋の終はりて静かなり道に惑ひし日々遥かなり099:惑
88若き故困ずるままに別れしが面影立ちて消ゆることなし006:困
89逢ひし日の心震はすひとことに涙溢れし想ひ出のあり026:震
90春雨に枕くづせる女居て遠きむかしを艶めく謡ふ071:謡
91鶯の初音聴かむと手をとりて通ふ山路に春の色濃し001:初
92乙女らの清らの姿並びたり春の陽受くる堅香子(かたかご)の花012:堅
93春の野に草摘み遊ぶ乙女らの髪に裳裾に風柔らかき056:摘
94建ち上がるスカイツリーの背景に富士を並べし川岸の春076:ツリー
95山間(やまあひ)に隠れ咲きたる総桜(ふさざくら)雪のひと塊(くれ)消え残したり084:総
96万代(よろづよ)に伝はる歌の数々を読みて和めり梅匂う夜082:万
97コットンの白く弾けし畑広し滴る汗に風の過ぎ行く068:コットン
98秋の暮れ矢切の渡し遠く見て野菊の墓に悲恋を悼む062:墓
99月影に花散り流る御溝水(みかはみづ)楚々と音(ね)響く九重(ここのへ)の庭083:溝
100その歌を励みに詠みし「うたのわ」の人に逢いたし口づけもせむ067:励
by asitanokumo | 2011-03-01 14:39 | 題詠まとめ