「横雲」のやまとうた


by asitanokumo
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<   2014年 02月 ( 103 )   > この月の画像一覧

題詠blog2014百首のまとめ

たのめしに可咲悲哀の世の中を詠へる歌の虚しからむか 001:咲(横雲)
酔ふほどに飲中八仙友とすもいよよ冴えたり憂ひ消(け)ぬまま 002:飲(横雲)
清流に育つ蛍の明滅を儚に思ひ眠りを成さず 003:育(横雲)
瓶内に熟する水に月影の映るを見るや鬢の白きも 004:瓶(横雲)
草枯れて皮裏の陽秋返事無く国荒原となりはつをみる 005:返事(横雲)
員刺(かずさし)の揃はぬ歌のもろもろに恋のむくろの埋み積もれり 006:員(横雲)
みだるよにもつれし麻を断つ如き快刀あるも乱れやまざり 007:快(横雲)
原発の汚れ広まる世の末をひたすら忘る歌や虚しき 008:原(横雲)
ほろぶるもいづれまされるよのすがた紅旗征戎吾事ならずも 009:いずれ(横雲)
春きぬといふより雪の積む朝に倒けつ転びつ世の末選む 010:倒(横雲)
末の世に錆びしピストル抜きたれど崩るるままの砂山の城 011:錆(横雲)
移りゆく時代の中にささやかの万延元年の挫折の記憶 012:延(横雲)
若き日に実の熟するを知りたるに老うも行くべき道見えぬまま 013:実(横雲)
歌壇とは縁(えにし)なけれどうたよみの花を愛でつつ花壇整ふ 014:壇(横雲)
老いてなほ艷を求むる男ゐてかれゆく野べに吾亦紅咲く 015:艶(横雲)
茶屋に来て「乱菊穴捜(みだれぎくあなさがし)」てふ恋か丑の日鰻喰ふかな 016:捜(横雲)
よきドレッサービスクドールの美少女は年ふりたるに艶まし笑ふ 017:サービス(横雲)
うたびとは孤立無援の革命に敗れしごとく斜に構へをり 018:援(横雲)
吾妹子(わぎもこ)に楝(あふち)の花の木の陰は面影たちて風渡りゆく 019:妹(横雲)
ほしあひの空央央と秋深しつれなき人も夢にはみえよ 020:央(横雲)
訪ね来し美山の紅葉折敷きて何恨むらむ夜はのみじかき 021:折(横雲)
片糸の逢坂の関東路(あづまぢ)へくるもかへるも別れゆく秋 022:関東(横雲)
うらうらと雪かきわけて佐保姫の筆摘み行きぬ春のあだし野 023:保(横雲)
切子なる葡萄酒杯(ワイングラス)にゆらぎ聞く維納(ウィーン)の森の香を懐かしむ 024:維(横雲)
「がつかり?」とほほえまれたるきぬぎぬのあかぬ涙やうたがはれける 025:がっかり(横雲)
はかなきは制御不能に陥れる無限につづく連鎖反応 026:応(横雲)
石の上に陽炎(かげろう)高くもゆる春緑かすめる若菜摘みゆく 027:炎(横雲)
偽りと汚濁に塗(まみ)る人の世や昔の夢に末をたのめり 028:塗(横雲)
美しや山桜咲きスープ飲むスプーンの先に滅びゆくもの 029:スープ(横雲)
伯林(ベルリン)の噴井の水の漲るは心迷はす夕立の音 030:噴(横雲)
つつましく城跡空堀一面のはかなき命片栗の花 031:栗(横雲)
旅果つやいつより鳴きし鉦叩(かねたたき)聞き入るほどに深む悔恨 032:叩(横雲)
来ぬといふ連絡船を待つ夕べ耐えよと歌ふかもめ飛びくる 033:連絡(横雲)
虚しきや由無し言を言ひつづけ統治能力なき国に成る 034:由(横雲)
機に因りて説かるる法のありやなし誰かとはまし蓮葉の夢 035:因(横雲)
粉雪をふはりまとひて春の芽のしる人なきももえいづる恋 036:ふわり(横雲)
花の宴月の宴とてあひあふをちかふ命や幾年くるる 037:宴(横雲)
滅びゆく国に燃え立つ曼珠沙華生きて実もなく紅きまま朽つ 038:華(横雲)
鮭と鱒イクラと筋子全て世の仕分けを知らず喰らふ終焉 039:鮭(横雲)
君行きし跡の白浪消ゆるまで見送る岬春の風荒る 040:跡(横雲)
万が一生ける屍となりはつも我がもとにあれ老うを恐れず 041:一生(横雲)
月読尊(つくよみのみこと)の持てる変若水(をちみづ)を得てしや君が笑まひの若し 042:尊(横雲)
ふるほどに人のヤフーとなりし世を妻いだけざるガリヴァー知るや 043:ヤフー(横雲)
新玉の年の初めに詠む発句風馬牛とて世の様遠し 044:発(横雲)
君待つと星に向かひて丘登る 口吟む歌「霧の桑港」 045:桑(横雲)
賛美歌の流るる街は風花のさそへる嵐荒るるにまかす 046:賛(横雲)
事故処理の対処もできず持て余し咎めなきまま責務果たさず 047:持(横雲)
張りぼてか危機感なしに機能せず僅か四日のオフサイトセンター 048:センター(横雲)
岬回(みさきみ)の荒磯(ありそ)に立ちて去りがたく岬めぐりの歌口ずさむ 049:岬(横雲)
花散らす風頻りなり春過ぐる下ゆふひもの誰かとくべき 050:頻(横雲)
離(か)るほどに君あることのたいせつさ知りてらうたし面影の立つ 051:たいせつ(横雲)
十戒の幾つ破るやわが一世(ひとよ)かけし命をとふもはかなし 052:戒(横雲)
おほてらの七堂伽藍かぜわたりつきかげしたひ八重桜ちる 053:藍(横雲)
小夜ふけてながめをぞせし照る月の飽かざる君をとどめざりけり 054:照(横雲)
為政者の世を偽るは御家芸術(すべ)よく騙す才や欠かざる 055:芸術(横雲)
果てし夜の余波(なごり)飽くまで身を委ね添ひたるままに寝ぬる手枕 056:余(横雲)
峠なる社(やしろ)は県をまたがりて八咫(やた)の烏のたれを待つやら 057:県(横雲)
飲み干すも晩来の風にたえざり尋ぬる心惨惨として 058:惨(横雲)
三年(みとせ)経る荒れ果つる畑(はた)忘られてさても愁ひの雨降りやまず 059:畑(横雲)
懲りもせず繰り返さるる過ちに猶こそ祈れ露の世の末 060:懲(横雲)
鎌倉の恩に報ひし「歌の橋」罪も赦さる歌や尊し 061:倉(横雲)
ショール巻く肩にひとひら花散りて誘ふ香りに問ふは君の名 062:ショー(横雲)
付書院雪にあへ照り明るきにとけぬおもひのふるを嘆きぬ 063:院(横雲)
狂言(たはこと)か妖言(およづれこと)や隠すより現るること知るや恐ろし 064:妖(横雲)
立ち竦み空砲さへも発し得ぬ老を嘆きてよをはかなめり 065:砲(横雲)
さにつらふ君が心の浸(し)むれどもしほれしままのわが身一つぞ 066:浸(横雲)
添ひ伏せば歌ひ上手は床上手帳(とばり)の内の君が囁き 067:手帳(横雲)
雪消ゆもなびくほどなき沼蓬かれにし人にはるを見せばや 068:沼(横雲)
見栄はりて創りはすれど無様にも五言排律対句揃はず 069:排(横雲)
しつとりと濡れてみたきや春の雨相合傘の行方知られず 70:しっとり(横雲)
引き寄すや拗ねて側みてかれがれの間遠を咎め涙見せたり 071:側(横雲)
形見とて誰着ると無く置かれつる祖母の遺せし絣銘仙 072:銘(横雲)
谷渡る鶯の音を慕ひつつしのびなけるやおもひこぼるる 073:谷(横雲)
手な焼きそ熱き焼栗弾けけり焼餅焼きの言多かるに 074:焼(横雲)
盆梅の香の満つ部屋のしづもりてこゑやひそけく花にうつろふ 075:盆(横雲)
薄衣のほのかの光洗ひつつ帷(とばり)動かす風や涼しき 076:ほのか(横雲)
聡きこと愚にしかざりし末の世にたのむこころのなきをなげけり 077:聡(横雲)
春の夜に棚に牡丹餅あるやなし口開け待てどおとづれもなし 078:棚(横雲)
聞こえぬも絶対音感ありといふ信置けぬまま世に讃えらる 079:絶対(横雲)
敷島の六義の道の遠ければまだふみもえぬ松の言の葉 080:議(横雲)
闇雲に夜網打てども獲物なく手ぶらで帰る暁の空 081:網(横雲)
秋深み君の選べるネクタイは温かき柄タータンチェック 082:チェック(横雲)
三年(みとせ)へて広がりやまぬ放射能汚染の被害知らされぬまま 083:射(横雲)
楊貴妃と始皇帝にはあらざるも比翼連理をともに願ひき 084:皇(横雲)
夢に見る逢ふ日遥けき春の日に蕾たのみて咲くを待ちゐる 085:遥(横雲)
なが色に魅せられながむ詞の花咲き競ひたる苑に遊べり 086:魅(横雲)
久堅のかたき戸あける一夜故意気込みたるにたちゆかざりき 087:故意(横雲)
宿借れば七夕つめの待ちたるにかわく間もなくころもの濡るる 088:七(横雲)
炎たち煽(おだ)てに乗りて詠う歌繰り返さるる悔み知らずも 089:煽(横雲)
風通す鳳来蕉の葉はゆらぎさてもいかにと布哇(ハワイ)の香り 090:布(横雲)
総覧をいはず総攬することは責任負ふも独裁ならずや 091:覧(横雲)
自慢げに語れかし連戦連勝手中に落ちし恋の遍歴 092:勝手(横雲)
妖言(およづれ)の封印解かるなにせむや徒しうき世の夜ぞ更けにける 093:印(横雲)
咲く花を雇ひし恋の言の葉のうつろひぬとて散りゆくならむ 094:雇(横雲)
叶はぬも叶ふもまさに時の運命限り恋に溺れき 095:運命(横雲)
言の葉の裏翻し知らるるは君が心のかれて散りぬる 096:翻(横雲)
陽炎(かぎろひ)の心燃えたつ春の日を惜しみてなける鳥空に飛ぶ 097:陽(横雲)
み吉野の花の散りなば戻りこよ里の桜は今さかりなり 098:吉(横雲)
魂きはる永観堂のみかえりの仏に託すまことの心 099:観(横雲)
命かけ此処を最後と攻め寄るに漏るる言の葉いよよ艶ます 100:最後(横雲)


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:47 | 題詠blog2014

完走報告(横雲)

なかなか難しいお題が続きました。
「恋の歌物語」を諦め、「悲憤慷慨・嘆きの歌」とテーマを立ててみたものの、粗製濫造で歌にはならず標語めいていたりします。じっくり詠むべきだったかとの思いも残りますが、とにかく完走してみました。

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by asitanokumo | 2014-02-17 17:39 | 題詠blog2014

100:最後(横雲)

命かけ此処を最後と攻め寄るに漏るる言の葉いよよ艶ます


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:29 | 題詠blog2014

099:観(横雲)

魂きはる永観堂のみかえりの仏に託すまことの心


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:27 | 題詠blog2014

098:吉(横雲)

み吉野の花の散りなば戻りこよ里の桜は今さかりなり


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:26 | 題詠blog2014

097:陽(横雲)

陽炎(かぎろひ)の心燃えたつ春の日を惜しみてなける鳥空に飛ぶ


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:24 | 題詠blog2014

096:翻(横雲)

言の葉の裏翻し知らるるは君が心のかれて散りぬる


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:23 | 題詠blog2014

095:運命(横雲)

叶はぬも叶ふもまさに時の運命限り恋に溺れき


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:21 | 題詠blog2014

094:雇(横雲)

咲く花を雇ひし恋の言の葉のうつろひぬとて散りゆくならむ


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:19 | 題詠blog2014

093:印(横雲)

妖言(およづれ)の封印解かるなにせむや徒しうき世の夜ぞ更けにける


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by asitanokumo | 2014-02-17 17:17 | 題詠blog2014