「横雲」のやまとうた


by asitanokumo
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カテゴリ:季節の歌・六月( 29 )

蛍袋


 手をとりて汝が名呼びたり帰り道蛍袋に蛍を入れて 横雲

 火垂(ほたる)てふ名を持つゆゑに夏虫の灯り消え行く火ぞ愛ほしき 横雲

蛍袋(ほたるぶくろ)は、提燈花(ちょうちんばな)、釣鐘草(つりがねそう)、風鈴草(ふうりんそう)と色々に名づけられている花です。「火垂(ほたる)」は提燈の古名とか。
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by asitanokumo | 2011-06-30 13:58 | 季節の歌・六月

片かげり


 夏の日の風の涼しき片かげり人待つ顔に立ちてみたりし 横雲
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by asitanokumo | 2011-06-29 12:22 | 季節の歌・六月

風死す

 君待てど簾動かす風も無し夏の日長く戯(そば)へ恋しき 横雲

「風死(かぜし)す」は、夏の盛り、風がぴたりと止んで耐え難い暑さが襲いかかる状況を「死」の比喩で言い定めた夏ならではの季語ということです。今日は風もなくひたすら熱いばかりです。
「戯へ」は、〔動詞「そばふ」の連用形から〕たわむれること。あまえること。〔「日照雨」と書くと〕ある所だけに降っている雨。かたしぐれ。 「戯える」は、そよ風がやさしく吹く、 馴れてたわむれる。

 君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く 額田王
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by asitanokumo | 2011-06-28 13:35 | 季節の歌・六月

夏草


 夏草の下行く水や打忍び掻き分くほどに思ひ乱るる 横雲

水無月の比、萩の下葉にかきて人のもとにつかはしける 清少納言
 是をみよ上はつれなき夏草も下はかくこそ思ひ乱るれ
 (続千載集・巻第十一・恋)
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by asitanokumo | 2011-06-27 15:43 | 季節の歌・六月

いかづち


 地震へ怒れる神のおどろしくはたたく空に君待ちかねつ 横雲

 君待ちて遠雷を聞く夕べなりはたたく空に雨雲も見ゆ 横雲

   物名「かみなり」
 逢ふべきか皆力みたる宴の後ひとり迷へる我が身なりけり 横雲

【雷】(いかづち)は、「厳(いか)つ霊(ち)」の意。
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by asitanokumo | 2011-06-26 10:56 | 季節の歌・六月

誰袖


 誰袖の香り流るる寝覚めかな留むる夢に名残惜しめり 横雲

 夏の宵ほのかに香る誰袖や打ち臥すほどに面影ぞ立つ 横雲

 後朝に掛香はずす夢の跡朝たつ雲に名残惜しめり 横雲

「誰袖(たがそで)」は、香料を入れた袋。 掛香(かけこう)は、柱にかけた匂袋。
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by asitanokumo | 2011-06-25 14:07 | 季節の歌・六月


 手になれし夏の扇ぞ優しかる涼しき風に面影の立つ 横雲

 優しくも扇の風に袖の香ぞ昔のままに匂い立ちつも 横雲
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by asitanokumo | 2011-06-24 10:25 | 季節の歌・六月

梅雨晴間


 人待ちて涙に濡れし恋衣梅雨の晴間に干すも侘しき 横雲

 晴れし空晴れぬ想ひぞ翻る名残の袖の涙に濡るを 横雲
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by asitanokumo | 2011-06-23 10:46 | 季節の歌・六月

夏至


 明易き夏の夜をさへあかしかねふる長雨にみだれみだれし 横雲

 ひとりねの夏の雨夜の嘆かしく恋しき人の面影ぞ立つ 横雲
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by asitanokumo | 2011-06-22 10:12 | 季節の歌・六月

水草の花


 水(み)隠れてねなくに人ぞ浮き草の憂きも恋しく逢瀬待たるる 横雲

(身(水)隠れて音(根)に泣き寝(根)ないが私は浮き草のような憂き(浮)世でもあなたが恋しく逢瀬ばかりが待たれることです)
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by asitanokumo | 2011-06-21 08:25 | 季節の歌・六月